―訪問介護サービスとして2009年に設立した風・福祉会。放課後等デイサービスは2015年にスタートされましたが、北野さんが参加することになった経緯は?
Vientoの代表取締役とは大学時代からお付き合いがあり、2016年に放デイの法律が変わって、保育士資格を持っている人が必要となった時に、当時、人材会社で働いていた私が風の採用を手伝わせてもらうことになりました。
その際に「この会社の雰囲気はいいな」と感じるものがあり、僕自身、保育士資格を持っているので「ぜひ一緒に」と声をかけて頂き入社することになりました。
―会社の雰囲気が良いと感じられたのは、どのような点で?
社長と知り合いでしたので自分の意見が言いやすく、通りやすい環境であったことと、経営者の間近で仕事をするのは自分自身の成長につながること。そして放デイはまだ若い事業なので、自分のやりたいことが実現でき、キャリアアップにつながると思いました。
以前、勤めていた会社は大規模だったので、上が固まっていて僕ができることは限られていると感じたことも転職の理由の1つです。
―従業員として会社に使われるのではなく、自らの意見やアイディアを発信していきたいと。
はい。自分のライフワークバランスを考えた時に「将来こうありたい」というイメージがあって、それを実現するためには自分のやりたいことを発信するのが必要不可欠だなと。
―当時、思い描いていた将来のイメージとは?
仕事だけに比重を置くのではなく、仕事と家庭とのバランスを取る。つまりライフワークバランスを意識したのは、入社当時、今の奥さんと結婚することを考えていましたし、子供が好きで保育士の資格を取ったぐらいなので、子育てにも積極的に参加したい――そんな思いからです。
―入社されて、どんなことが印象に残っていますか?
うちの会社で放デイは2015年にスタートしたばかりだったので、まだ基盤ができていなかった、そういう点で苦労がたくさんありました。
業務効率ではなくて、体を動かしたり、時間を使って働こうという感じで、営業時間は7時半から21時、週7日営業していたんです。固定で入っているメンバーは僕を入れて3名、それ以外は応援陣営でしたので、子供たちのことが日々見られていない中で現場のクオリティ面に問題が出てきたり、従業員を消耗していたり…。
―従業員として会社に使われるのではなく、自らの意見やアイディアを発信していきたいと。
はい。自分のライフワークバランスを考えた時に「将来こうありたい」というイメージがあって、それを実現するためには自分のやりたいことを発信するのが必要不可欠だなと。
―当時、思い描いていた将来のイメージとは?
仕事だけに比重を置くのではなく、仕事と家庭とのバランスを取る。つまりライフワークバランスを意識したのは、入社当時、今の奥さんと結婚することを考えていましたし、子供が好きで保育士の資格を取ったぐらいなので、子育てにも積極的に参加したい――そんな思いからです。
―入社されて、どんなことが印象に残っていますか?
うちの会社で放デイは2015年にスタートしたばかりだったので、まだ基盤ができていなかった、そういう点で苦労がたくさんありました。
業務効率ではなくて、体を動かしたり、時間を使って働こうという感じで、営業時間は7時半から21時、週7日営業していたんです。固定で入っているメンバーは僕を入れて3名、それ以外は応援陣営でしたので、子供たちのことが日々見られていない中で現場のクオリティ面に問題が出てきたり、従業員を消耗していたり…。
―Will Standとの出合いについて教えて下さい。
研修会でWill Standの中島さんをお見かけする機会はありましたが、直接お話させて頂いたのは2020年、JCの企画でうちの社長に会いに来ているタイミングでした。それから程なくしてWill Standさんにお願いすることになりました。
でも正直、抵抗があったんです、コンサルティングに入って頂くのは。
―なぜでしょう?
中島さんはご自身でも放デイを運営なさっている、つまりはライバル会社ですからコンサルに入って頂くことに抵抗があり、しかも上手くいっている放デイなので嫉妬心がありました。それまで4年間築き上げたものが崩されてしまうんじゃないかとも思いましたし。
―なるほど。
ただ、4年間やってきて、これ以上自分でどうこうするよりも、もっとスピード感を上げていかなければと感じていましたし、自分自身、傲慢になってきているところ、柔軟にできていないところがあったので、Will Standさんに入って頂くことが会社はもちろん、僕自身の成長につながるのではないかと期待を持つようになりました。
―当時、抱えていた課題とは?
社員教育であったり、ルーティンワークができていないこと、人の入れ替わりが激しく定着していない。そういった課題が解決されないと、今の規模感からは大きくならないなと。
―実際にWill Standと一緒にやってみたご感想は?
結論から言うと、めちゃめちゃ良かったです。一番最初のミーティングでワクワクさせられましたね。
もともとコンサルティングに興味があり、自分が絡んでなくてもこの状態をどこかで誰かが行っている状態を作りたいとずっと思っていたので、学べることがたくさんありました。
―具体的にはどんなことを?
例えば営業の木戸さんが作ってくれたガントチャートやロードマップを見ただけで、「こういうやり方をすればスケジューリングしやすいんだ!」と目からうろこで。ずっともやもやしていたものが、一気に晴れた感覚がありました。
今、ご指導頂いているマニュアル作成以外に、ミーティングのやり方であったり。Googleドライブを使うことを取り入れることで、社内で一気にIT化が進みました。
―従業員の方の反応は?
マニュアル作成がきっかけで皆が自分たち自身で考えるようになり、社員教育につながっていると感じます。今はまだWill Standさんにお任せしている部分が大きいですが、今後は私を含め従業員がブラッシュアップを重ねて、マニュアル作成のクオリティを上げていけるといいですね。
教育的な側面は成長がなかなか目には見えませんが、皆がアイディアを出し合ったり、遊び心を入れながら取り組んでいる姿を見ると、このやり方で突き進めば間違いないと感じています。
―最初は嫉妬心を持っていた、中島さんとの関係性は?
うちの会社で放デイの中身を作っているのは僕なので、何か分からないことがあった時に中島さんに質問をすると、何でもオープンに教えてくれるので本当に助かっています。
放デイの企業さんは閉鎖的なところも多くオープンに教えて頂けるわけではないので、中島さんと会話をすることで得られるものは多いですし、とても有意義な時間だと感じています。
中島さんは外部の先生を招いた研修会をされるなど、コンサルティング業においてもお手本になる存在で、僕は放デイのコンサルティングに興味があるので、多くのことを吸収させてもらっています。
―放デイ事業所同士は、それほどつながりがないのですか。
そうですね。僕自身は時代的に事業所同士がつながった方がいいと思っているので、他の事業所さんに聞かれたら極力答えますが、放デイさんが集まる会では、皆さん、良い情報を他に流したくないという空気感があって。
―北野さんの言う事業所同士がつながるというのは?
1つのアイディアとして、事業所が協力し合い“合同放デイ説明会”を開いてはどうだろうと。
今、利用者さんはまず行政に行って、そこで紹介された放デイを利用する流れがありますが、リクナビやマイナビなどが就活生向けに開催する説明会のようなものを行えば、利用者さんは一度で色んな事業所を見比べられますし、事業者同士も良い刺激を受けられるのではないでしょうか。
―それは良いアイディアですね。
そういったアイディアに賛同して下さる事業所は少ないので、Will Standさんとお互いに意見を出し合いながらミーティングすることで向上心が芽生えますし、僕自身がめちゃめちゃ前向きになれるんです。
気持ちを前向きにしてくれること――それがWill Standさんの究極のマネージングなんだと感じます。
―今後の目標を教えて下さい。
具体的なことで言いますと、今年10月からは中学・高校生向けの放デイがスタートし、今後は小学生も考えています。
その後は就労継続支援B型につながっていけるので これをしっかりパッケージにして大阪の他の地域に進出し、会社を広げていきたい。そういったことを考えています。