―放課後等デイサービスの事業所長になった経緯を教えて下さい。
高機能自閉症の次女の存在が、大きなきっかけです。彼女はパニックになりやすく、小学生で不登校になりました。当時、私は訪問看護の仕事をしていましたが、働きながらその子を見るのは難しくて。放課後等デイサービスを探して何か所かに入れてみたんですけど、入っては辞め,入っては辞めの繰り返しでした。
そして放課後等デイサービスのやり方に疑問を持つようになり、「次女が居心地の良い場所を作ってあげたいな」と、放課後デイサービスを立ち上げることを考え始ました。
―その後、どのように行動を起こしましたか?
求人誌で放課後デイサービスの仕事を見つけて、半年間、そちらで看護師として働きました。スタッフとしてかかわる中で「放課後デイサービスというのは、こういうものなんだ」「児童発達支援とは、こういうものなんだ」と仕組みを理解することができましたので、自分でやってみたいという気持ちがどんどん強くなっていきました。
―それで、放課後デイサービス(以下、放デイ)を運営することに。
はい。ある時、訪問看護の管理者の求人を見つけました。そこは放デイも運営していて、訪問看護の管理者として経験を積めば、放デイの管理者をさせてくれるというお話でしたので、そこに転職。
年間は訪問看護の管理者として勤務し、軌道に乗ったところで放デイの管理者として立ち上げから任せてもらいました。
―利用者として、そして内部スタッフとして、色んな視点で放デイに関わることで、理想とする放デイ像が出来上がったのではないかと思います。スイッチオンさんは、どんな事業所であることを目指していますか。
オープン当初は、私自身がそうであったように働いているお母さんたちをサポートしたいと思っていましたが、うちの事業所を利用なさっているのは、働くお母さんが半分、“働けない”お母さんが半分いらっしゃることに気付いたんですね。
―働けないとは?
働きたい気持ちを持っているけれど、子供のことで深く悩んでしまって働けない、行動に移せない。そういったお母さんたちがたくさんいらっしゃるんです。私自身にも経験がありますが、自閉症の子供を持っていると毎日の生活だけで一杯一杯になって、働くことに対するハードルが高くなってしまうんですね。
スイッチオンはそういった方たちに寄り添える場所でありたいですし、私自身、皆さんの“心のよりどころ”のような存在になりたいと思っています。
―三浦さんご自身のご経験から、そういったお母様方をより理解できるのでしょうね。
そうですね。これはあるあるなのですが、自閉症の子供がいる場合、どうしてもお母さんに比重がいってしまうんです。せめてご主人が話を聞いてくれたり、心の支えになってくれたらいいのですが、そうではない場合、やはり話を聞いてくれる場所がないとお母さんたちが追い詰められてしまいます。
そういう時、私は放デイに助けを求めましたが、必ずしも私のことを理解してくれるわけではないので大変苦しい思いをしました。「皆さんには私のような思いをして欲しくない」、その一心で、スイッチオンの療育の質を上げるのはもちろん、お母さんたちのケアをしていきたいと思っています。
―利用者として、そして内部スタッフとして、色んな視点で放デイに関わることで、理想とする放デイ像が出来上がったのではないかと思います。スイッチオンさんは、どんな事業所であることを目指していますか。
オープン当初は、私自身がそうであったように働いているお母さんたちをサポートしたいと思っていましたが、うちの事業所を利用なさっているのは、働くお母さんが半分、“働けない”お母さんが半分いらっしゃることに気付いたんですね。
―働けないとは?
働きたい気持ちを持っているけれど、子供のことで深く悩んでしまって働けない、行動に移せない。そういったお母さんたちがたくさんいらっしゃるんです。私自身にも経験がありますが、自閉症の子供を持っていると毎日の生活だけで一杯一杯になって、働くことに対するハードルが高くなってしまうんですね。
スイッチオンはそういった方たちに寄り添える場所でありたいですし、私自身、皆さんの“心のよりどころ”のような存在になりたいと思っています。
―三浦さんご自身のご経験から、そういったお母様方をより理解できるのでしょうね。
そうですね。これはあるあるなのですが、自閉症の子供がいる場合、どうしてもお母さんに比重がいってしまうんです。せめてご主人が話を聞いてくれたり、心の支えになってくれたらいいのですが、そうではない場合、やはり話を聞いてくれる場所がないとお母さんたちが追い詰められてしまいます。
そういう時、私は放デイに助けを求めましたが、必ずしも私のことを理解してくれるわけではないので大変苦しい思いをしました。「皆さんには私のような思いをして欲しくない」、その一心で、スイッチオンの療育の質を上げるのはもちろん、お母さんたちのケアをしていきたいと思っています。
―お母さんたちへのサポートとは具体的に?
悩みを抱えているお母さんがいれば、できるだけ送迎に同伴してお話を聞くこと。送迎の時だけでは時間が足りず、環境的にも話すことが難しい場合はLINEでやりとりするようにしています。
お子さんに関する悩みだけでなく、ご家庭内での悩みなど夜や日曜にかかわらずLINEをして頂くことで、いち早くSOSを受け取り、私もお返事をすることで安心感を得てもらえたらいいなと。
―SNSで療育の内容やプログラムを発信し、その内容はとても充実していますね。スイッチオンの強みとは?
看護師が常駐し体調面のサポートをすること、そして月に一回、作業療法士がお子さんに合ったリハビリを提案し、成長を促すことです。
例えばトイレや歩行、食事などで自立をすること、ストロー飲みができない子供には、手作りのリハビリアイテムを使って少しずつストロー飲みができるようにサポートします。こだわりが強い子には、こだわりを減らすように促すことでお母さんたちの負担が少しでも減らせたらと考えています。
―看護師としてのご経験、視点が生かされていますね。
療育やリハビリの質を高めるためにオンラインセミナーにも積極的に参加して、そこで得た知識を従業員に伝えるようにしています。
―事業所を運営する上で、ご苦労なさっていることは?
事業所長という立場ですので、ただ子供たちとお母さんに向き合っていればいいわけではなく、営業をして利用者さんを増やしていかなければなりません。これまで営業経験がないので、そこが苦労している点ですね。
―そういった点でご苦労されている際、Will Standはどんなサポートをしてくれましたか?
悩みを聞いて下さるだけで心が落ち着く感覚がありましたし、特に中島さんのアドバイスは的確で、今、スイッチオンがやっていることは間違いではないと確認できたきっかけにもなりました。
プロの目から見て「大丈夫」と承認してもらえたような気がして、大きな自信につながりました。
―具体的にどんなことを相談されましたか?
ある問題を抱えた子がいまして、小さい時からずっと受け持っていたので思い入れも強かったのですが、どうしても面倒を見きれない部分がありまして…。どうしようか悩んでいた時にWill Standさんに背中を押す一言をかけてもらい、一気に解決に向かいました。
現場で働く立場としては1人でも多くの子供、親御さんの力になりたいのですが、事業所長として厳しい決断を下さなければいけない場面があります。そういう時にWill Standさんが力になってくれて、とても心強かったですね。
―事業所だけで抱え込むのは限界がありますから。Will Standのような第三者の立場であったり、相談支援さんなどに相談することでリスクを分散させることが大事ですよね。
利用者さんとの問題を解決するために、相談支援さんとも話を共有した方がいいとアドバイスして下さって、そういった方法を教えて下さったことも非常に助かりました。
―その他、Will Standの仕事について印象に残っていることは?
困ったことがあった時にすぐに駆け付けてくれたこと、そして相談支援さんと一緒に営業に回って下さるなど細やかにご対応頂き、「ここまでやってくれるのか!」と感動しました。
相談支援さんとWill Standさんの会話を聞きながら、プロフェッショナルな印象を強く受け、とても勉強になりました。
他には、無駄に思えるようなことでも繰り返し繰り返し、粘り強く相手にアプローチしていくことの大切さを教えてもらいましたので、今後に生かしていければと思います。
―営業に関して未経験だと、何をどう営業すればいいか分からないですよね。
そうなんです。これがベストではないと分かってはいながらも、改善するための行動に移せない…私を含め、そういう放デイさんは多いと思います。
例えば、以前のホームページやパンフレットがいまひとつだなとはずっと思っていたんですけど、その点に関してWill Standさんがはっきりおっしゃって下さって。魅力のあるものに作り替えて下さり、とても嬉しかったです。
―今後の課題について教えて下さい。
スイッチオンのサービスをより多くの人に伝えて、利用者さんを増やすことです。今後は新しいパンフレットを持って保育園や集合住宅にポスティングすることも考えていますし、交流のある相談支援さんにも改めてアプローチしていきたいですね。
せっかくWill Standさんに営業ノウハウを教えてもらったので、それを無駄にしないように頑張っていきたいです。